約 7,635 件
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/1870.html
地蔵院 大阪府高槻市、摂津国八十八箇所霊場第48番・地蔵院の御朱印「延命地蔵尊」です。 ★住所 大阪府高槻市真上町4-1-54 -
https://w.atwiki.jp/cocs_ferrets/pages/268.html
PLAYER KP/コトナ PC モノ/黒雲 智流(くろくも さとる) PC 陸亜/アーシェ=デンプヴォルフ LOG 1日目・1日目-2・2日目・2日目-2・報酬等 ▼2日目 KP : そして時は進み、朝を迎えます…。2人は恒例の御着替えタイムを終え、黒雲さんの家を一緒に出発し、そのまま白神町へ向かうということで宜しいですかね。 智流(アーシェ):恒例の笑 まあこちらはもうそんなに抵抗感じずに着替えますよ。 アーシェの髪やお顔は何だったらやってあげます笑 KP : かわいい(確信) アーシェ(智流):兄さん的にはお互いで着せあった方がましかもしれんいっそ笑 不思議な感じしつつ化粧されるのは初めてじゃないっていうね アーシェ(智流):白神町でおkですー 智流(アーシェ):同じくです。自分の顔に化粧とかもう二度とできない(しなくていい)経験だし、ほどほどにはりきってやりますじゃあ笑 アーシェ(智流):じゃあこっちはお礼?にお弁当でもはりきって作っておこう。お昼に食べようね 智流(アーシェ):わーい!料理できない子じゃないですけど、せっかくなのでお言葉に甘えて、カメラのお手入れでもさせてもらっとこう。今日は持っていこうねじゃあね KP : お弁当!!ではお弁当も持って行くということで、カンペキですね! ではぽふぽふおしろいはたかれつつ、お洒落完了のアーシェさん、だんだんと慣れてきた黒雲さんは、電車での視線を感じつつも無事白神町へ着きましたよ。行動をどうぞ! アーシェ(智流):「……よし。じゃあ、まずはお地蔵さんのところ、行ってみましょうか」 かな 智流(アーシェ):「やっぱり、目立つのかなあ」 って改めて注目浴びてそうな自分の身体に苦笑しつつも電車を降りつつ同意しますよ。 アーシェ(智流):「うーん、アーシェさん美人だし、日本じゃ滅多に見ないもの。仕方ない、んじゃないかな」 とか返してます KP : では2人はお地蔵さんのところへ向かいます。…しかし。 KP : 今まであった筈の社が見当たりません。 KP : と、思ったのもつかの間。 KP : 瞬きの間に、やはり社はそこに静かに立っています。中には、お地蔵さんもいます。 智流(アーシェ):「え…あれ?」 目パチクリしてこしこししたら、なんだやっぱりあったじゃんって感じですか。 KP : そんな感じですね。 智流(アーシェ):「気のせい…かな」 でもなんか不穏な感じで、兄さんを見遣ってみるみたいな KP : お地蔵さん「キミたちか。良かった。手間をかけてすまないな。」お地蔵さんは話しかけます。 アーシェ(智流):「……さっきは無かったような……気がするんだけど……」 あれ?って感じだったんだな 智流(アーシェ):「こ、んにちは。えっと、具合はどう?」 こんな挨拶でいいんだろうか( アーシェ(智流):「普段は姿を隠してる、とか?」 って聞くのかな KP : お地蔵さん「ああ。だんだんと力が戻ってきているのが分かる。キミたちのお陰だ。」お地蔵さんは答えます。そしてアーシェさんには「そうだ。簡単には見つからないように気配を消している。…もっとも、カンペキではないが。」 KP : お地蔵さん「あと少しのところまできている。封印がとければ、キミたちを元の姿に戻すだけのチカラも手に入るだろう。」カタリと揺れます。 智流(アーシェ):「それはいいんだけど…」 もご 「…昨日の夜、なんだか不思議な感じがした、んだ。自分では、思いもしないようなことをしようとして…」 智流(アーシェ):「それは、俺たちが入れ替わってることと、どう関係してるのかな。…何か悪いことじゃ、ないんだよね?」 アーシェ(智流):「貴方は、わたし達の身体を入れ替えただけ、よね?」 KP : お地蔵さんは、感情の読めない不思議な声で「ワタシの魔力が及ばなかったため、キミたちの精神交換は完璧では無い。その副作用なのかもしれないな。」と答えます。「だが、あと少しだ。もう少しでキミたちを元の体に戻せる。」そしてこう続けるでしょう。 智流(アーシェ):「……、時間がかかるとまずいのは、そういうこと、かな」 アーシェ(智流):「確かに……あれが悪化したら、まずいとは思うけど……」 KP : 「そうだ。」と、お地蔵さんは答えます。「キミたちのカラダには不便をかけてしまう。だが、やってくれ。」 智流(アーシェ):「…分かった。ただ、貴方の力が戻ったら、ちゃんと元通りにして欲しい。変わる前と何一つ、同じように」 KP : お地蔵さんは肯定するようにカタリと揺れます。 まだ、なにかお話しするかな? 智流(アーシェ):特には大丈夫かな。それならとっとと動いた方が吉だし…あ、そうだ。 「そういえば…この話って、俺たちしか知らない、よね? …30代の男とか、貴方は心当たり、無い?」 KP : お地蔵さんは少し黙ると「もしかすると…ワタシを閉じ込めた何者かが…。ここまでやってきたのかもしれないな。」と答えます。「確証は無い。」 アーシェ(智流):「……貴方を封印したものって、貴方みたいなウチュウジン、なのかしら」 KP : お地蔵さん「少なくとも、特別な力を持っていることは確かだ。」 智流(アーシェ):「見た目やちょっとの仕草で、おかしいかは分からなさそう、だね。…なら、俺たちが何かされてもおかしくない。気を付けよう」 KP : では会話は終了かな。魔法の感知を使用しますか? 智流(アーシェ):ですね。一日休んでるので、MPは全回復してる認識ですが、大丈夫ですか? それならまたこちらから使いましょう。 KP : はい、MPは全回復です。言いそびれ申し訳ない! KP : では黒雲さんINアーシェさん、ロールお願いします! †智流(アーシェ):1d100 ナビゲート(10+60): Cthulhu : (1D100) → 76 アーシェ(智流):じゃあ今度はこっちがナビゲートやっていいかな KP : …!失敗ですね。では。小川をこえた向こう側ではありそうだが、詳しい場所までは分かりませんでした。そしてアーシェさん、大丈夫ですよ。どうぞ! †アーシェ(智流):1d100 ナビゲート(10+60) : Cthulhu : (1D100) → 44 智流(アーシェ):「…ん、ごめんなさい。上手くいかなかったみたい」 って言いつつお願いしたんやな。 アーシェ(智流):「ううん、大丈夫よ」 って受け取ってむむむしたんやな KP : では成功ですね!アーシェさんは、【墓地の方角】から昨日と同じ様な、不思議な気配を感じました。 アーシェ(智流):「……えっと、あっち……小川の向こう、かな」 案内しつつてくてくしよう 智流(アーシェ):「あっちかなあ、くらいまでは何となく、分かったんだけど」 苦笑しつつ案内されててくてくします。 封印さがしその4 【墓地】 ここの霊園は丘の中腹に位置し、見渡す限り墓石が並んでいる。やはりここも人気が無く静かです。 KP : では2人は廃ビルを横切り KP : また人気のない墓地へと進んでいきます… KP : ここで幸運ロールをどうぞ! †智流(アーシェ):1d100 幸運(60): Cthulhu : (1D100) → 19 †アーシェ(智流):1d100 幸運(55) : Cthulhu : (1D100) → 3 KP : なんでこんな良い数字なんですか!! KP : おめでとうございます、特に何もないよ!笑 アーシェ(智流):「墓地……ね……」 ちょっとおっかなびっくり進みました アーシェ(智流):同様に石探しますだ 智流(アーシェ):「…そういえば、石がある所…どこも、人気が無いんだね」 言いつつ石探しましょう KP : では2人も目星お願いします。 †智流(アーシェ):1d100 目星(80): Cthulhu : (1D100) → 53 †アーシェ(智流):1d100 目星(70) : Cthulhu : (1D100) → 90 KP : ムム、では黒雲さんだけ成功ですね。 KP : アーシェさんは、季節外れの蚊に襲われました。 アーシェ(智流):「わ、ちょ……っ まだ蚊がいたんだ」 刺されないようにわたわた逃げよう 智流(アーシェ):「あ、でもかゆみ止めあるからね。刺されたら言って」 と言いつつ見つけたんだろうか笑 KP : 黒雲さんは、お墓の横の石になにげなく混じっていた、今まで見つけた石と同じ素材の小石を見つけますよ。 KP : 勿論、それには【印】が記されています。 智流(アーシェ):「…っと、あったよー石!」 じゃあ手に取りつつ、他の石でぱかんすればいいですか。流石に墓石にそぉい!とかしませんから( アーシェ(智流):印なあ……それってオカルトとか神話技能とか振れるわけでもないんだよね アーシェ(智流):墓石にそぉいはさすがに全力で止める( KP : 神話技能…うーん、でも、もし振るのなら構わないですよ!オカルトはどうかな…って感じですが! 智流(アーシェ):じゃあだめもとで振ってみようか笑 神話技能で。 KP : ではどうぞ! †智流(アーシェ):1d100 クトゥルフ神話(17): Cthulhu : (1D100) → 78 アーシェ(智流):んん……じゃあせっかくだし †アーシェ(智流):1d100 神話技能(14) : Cthulhu : (1D100) → 92 KP : ファンブルギリギリ回避ですね!2人も検討も付きませんでした。では、石を破壊しますか? 智流(アーシェ):あ、はい。壊しますね。 アーシェ(智流):アーシェちゃんがパカーンしてくれそうなので、周りに誰も居ないか確認してます KP : では小石は見事に欠けました。 智流(アーシェ):「…よし、と。これで、あと一つ…かな?」 特に変化はないのかな、いつも通り石の光も消えたのかしら KP : 周囲には誰もいませんね。そして石の光を確認すると、やはり無事消えていることが分かります。 アーシェ(智流):「4つならこれで最後だけど……5つならあと一個よね。その石を使ってみたら分かるのかしら」 残るは? KP : そしてお地蔵さんと会話をしていたため、まだ一個目ですが時間経過しました。もう日も高くなってきていますよ。お昼過ぎになってるかな…。綺麗な景色の場所で、お弁当でも食べてね。(笑) KP : そうですね、魔法の感知で有無が分かるでしょう。 アーシェ(智流):墓地から離れて川でも見ながらもぐもぐしよう 智流(アーシェ):「じゃあ、一休みしたらもう一度使ってみよう。何も分からないなら、もしかすると今あるので全部なのかも、しれないし」 智流(アーシェ):墓地からは離れようぜ。河川敷の土手っぱらの上とかでもいいじゃない。きっといいお天気だよ。 KP : そうですね、紅葉も見える場所でおひるごはんどうぞ!可愛い女の子と背の高い男性がいるから、たまに視線を感じるかもしれませんが、2人はぽかぽか陽気の中美味しいお弁当を食べ、休憩しました アーシェ(智流):「そうね、全部だったらお地蔵さんのところに戻りましょう。いい天気だし、ご飯食べよっか……ん? 食べましょう? 食べるわ?」 どんな言い方だっけと思いつつ 智流(アーシェ):くすくすして、 「サトルが言いやすいようにで、いいよ。…俺の話し方、うまくなってきたかな?」 とか言うのかな KP : おじいさんとかに「アンタは、外人さんか?」とたまに話しかけられつつも、ではほのぼの食事が済んだところで!ロールをどうぞ! アーシェ(智流):「ちょっと慣れてきちゃったの。うん、とても上手よ。アーシェさんは、言葉の習得早いのね」 とかmgmgしながら会話してたんだろうな 智流(アーシェ):「もともと、日本語を教えてくれた先生が、良かったんだよ」 って言いつつじゃあロールしますー、MPは6/12ですね。 †智流(アーシェ):1d100 ナビゲート(10+60): Cthulhu : (1D100) → 67 KP : おお、成功ですね。では、黒雲さんは今までの感覚とは【何か違う】ことに気が付きます。 智流(アーシェ):「…あ、れ?」 きょとんとしつつ、どんな感じなんでしょう具体的に。 KP : たしかにあと1つ、同じような気配を感じられるのだが、あまり場所が定まりませんね。 智流(アーシェ):場所が定まらない、っていうのは、浮動的なんでしょうか。それとも、ぼんやりしすぎて位置がつかめない? KP : 一番近いのは、【浮動的】でしょう。ではアイディアをどうぞ。 †智流(アーシェ):1d100 アイデア(75): Cthulhu : (1D100) → 5 KP : 数字!!! KP : では、黒雲さんは気が付きます。【これは定まらないのではなく、【印】が移動しているのだ。】ということに。更にクリティカルなので【もしかして、あの30代の男性が所持しているのではないか】ということにも気が付くでしょう。 智流(アーシェ):「……、サトル」 周囲にいるわけじゃないだろうけど、それでも声を自然と顰めそうな。 「石の気配が、動いてる。もしかして…例の男の人、かも」 アーシェ(智流):「そっか……ん、でも、移動としてるとしても超高速とかテレポートとかしてるわけじゃない、わよね。どの方向とかは、分かりそう?」 わかりますかねKP KP : そうですね、魔法の感知を使ったときに、彼が【病院の前を横切った】ことが分かったでしょう。しかし、今はどこにいるかは分かりませんね。把握するためにはもう一度、MPを消費する必要があるでしょう。 KP : さて、次はどう行動しますか? 智流(アーシェ):「…病院の前を横切ったとは、思う。もう一回やってみれば、詳しく分かるかもしれないけど…」 と言いつつ、 「でも…たぶん、これ以上は石が無いんだよね? なら、あの人はオジゾウさんの所に戻ったりしないかな?」 とも アーシェ(智流):「……そうね、一旦お地蔵さんの方に戻ってもいいかもしれない。ルート次第で、病院の前は横切るものね」 かな KP : ではお2人とも、お地蔵さんのところへ向かう、で宜しいですか? 智流(アーシェ):「行ってみよう。…襲ってくるかも分からないし、気を付けて」 警戒しつつ行きますね。 アーシェ(智流):「うん。アーシェさんも気を付けてね」 同じく警戒しつつ行きます。襲われてもおかしかないと思ってるでな KP : では2人は神社の前を通り、人気のない道へと足を踏み入れます。日はいつのまにかすっかり落ちはじめ、周囲は暗くなり始めています。 KP : ここで幸運を2人もどうぞ! †智流(アーシェ):1d100 幸運(60): Cthulhu : (1D100) → 29 †アーシェ(智流):1d100 幸運(55) : Cthulhu : (1D100) → 95 KP : んんん!? KP : ファンブルじゃない…か…! KP : では、何事もなく社に付きますが。お地蔵さんは先ほどと同じように姿を見せません。 アーシェ(智流):周囲を見るかな。人影とかないか 智流(アーシェ):ちょっと待っても出てこない、ってことですかね。あと、周囲に何か気配とか感じませんかね? KP : しかし、どこからともなく声だけは聞こえます。「今すぐ帰って欲しい」お地蔵さんは言います。「アレが、ワタシを探している。ワタシが見つかってしまえばすべてが水の泡だ。」 アーシェ(智流):「……ちょっと、離れよう。アーシェさん」 手を取ってちょっと離れようか KP : お地蔵さん「最後の封印はアレが持っていることは、ワタシも感づいた。今夜中にアレの居場所をワタシが探しておく。だから、また明日、この場所に来てくれ。」 智流(アーシェ):「…そう、だね」 聞こうと思ってたら教えてくれた笑 手を取られて離れつつ、振り返って小さく頷きます。 アーシェ(智流):「わかった、気を付けてね」 頷いてぱたぱたと アーシェ(智流):まあ病院前くらいまでかな……周りに注意しつつ KP : 取りあえず、今のところ周囲に人影は見えませんね。では2人も、一旦この場を離れるでいいですかね。 智流(アーシェ):ですね。とりあえずは…家々がある辺りまでは離れた方がいいかな。人気がある方が、少なくとも襲われはしなさそうだし アーシェ(智流):自分はそのつもりです KP : では、2人は病院前まで来ましたよ。昨日と同じぐらいの時間でしょうか。黒雲さんは、やはり疲れによりぐったりしてきているようですね。 智流(アーシェ):手を引っ張られつつ、病院まできたら安心もして、はふうとため息を吐きますかね。 KP : ここで黒雲さんは1d100どうぞ。 †智流(アーシェ):1d100 ?: Cthulhu : (1D100) → 94 KP : んん??? KP : そうですね、では黒雲さんは、昨日と同じく【目の前にいる自分を食べたい】症状にかられます。もぐもぐロールどうぞ! 智流(アーシェ):ええと、時間とか決めた方がいいんですかね。 KP : 同じく、強い衝撃を受けるか精神分析で治ります。そうですね、1d10もどうぞ! †智流(アーシェ):1d10 期間: Cthulhu : (1D10) → 4 KP : 4分です! 智流(アーシェ):4分か。カップ麺ちょっと伸びるくらいだ。とりあえずそうですね、疲れてちょっと眩暈がしたみたいに、ふっと俯く感じで 智流(アーシェ):「あ…、……たい、……わたし…」 って、握ってる手に力を入れそうなんで危機感を感じたら逃げてね兄さん アーシェ(智流):「……あれ、アーシェさん? やっぱり、あの石何回か使うと疲れちゃうのね……大丈夫?」 覗きこもうとしたところで力がこもってるのに気付いてあれってなるのか 智流(アーシェ):「食べたい…わたし、わたしの身体…返して、」 って手首引き寄せてハグの姿勢がいいな(趣味に走った) アーシェ(智流):「アーシェ、さん? あ……あのね、俺はアーシェさんだって大事だし……もう、傷付いて欲しくないんだよ。ちゃんと無事に返すから、ね?」 背中ぽんぽんして精神分析しようかな。そろそろ幸運CL二回分の補正ください( 智流(アーシェ):じゃあ顎先掴んで持ち上げて 「あーん…」 してるので、失敗したら好きなようにしてくださいKP(ブン投げ) KP : ロール萌えたし、幸運CLだったので多めの補正行きましょう!では、+40でどうぞ †アーシェ(智流):1d100 精神分析(33+40) : Cthulhu : (1D100) → 38 アーシェ(智流):補正ありがとございました! KP : 成功です!顎先持ち上げたまま、ふと黒雲さんは正気にもどります。 智流(アーシェ):精神分析ありがとございました! じゃあ人目があったら割とすごい視線集めそうな(ある意味逸らされそうな)状態ではた、とするんですね。 アーシェ(智流):「……大丈夫?」 まあ心配そうに顎先上げられてるわけで 智流(アーシェ):「あー…、あれ…? えっと、わたし…」 うん?と思いつつ眼前の自分の顔()を見下ろしますね。はい。 KP : 病院の窓から、昨日の男性が怪訝そうな顔でこっちをチラ見して、目を逸らしたのが分かりました。 アーシェ(智流):昨日の男性? 智流(アーシェ):「…ぁ。わ、わたし、その」 色々気付いてきたら慌てつつ、乱暴にしないように離します。おい男 KP : 昨日、道で声を掛けてくれた男性ですね。 智流(アーシェ):「ご、ごめんなさい…! やだ、わたし変なことしなかった…?」 いやもうしてたんだけど、それ以上にって意味でですね。 アーシェ(智流):「んん、俺は大丈夫だよ。元に戻って良かった、この副作用ちょっと厄介だよね」 苦笑して頭ぽふぽふですね 智流(アーシェ):ほっとしつつ、まだちょっとしゅんとしつつ。「えっと…うん。今日は仕方ない、けど…早く、戻らなくちゃね」 KP : では無事収まったところで…!2人はこのまま、家に帰って同じように寝る、で大丈夫でしょうか。大丈夫なら、そのまま夜に移行します。 智流(アーシェ):大体同じです…ね。うん、せいぜいお腹いっぱい食べておこうって提案するくらいです( アーシェ(智流):「昨日は、わたしがなってたから。おあいこね」 もっかい頭ぽふんしてお家帰ります 智流(アーシェ):「気を付ける…ね。どうしたらいいかは、分からないけど…」 むむむとしつつ KP : 了解です!では、2人は昨日と同じようにわいわいお風呂入りつつ、すこし狂気に怯えながら、とりあえず就寝することでしょう。部屋の間取りは昨日と同じで、大丈夫ですかね。 智流(アーシェ):うーん…そうですね。ホテルと兄さん宅に分かれた方がいいかなと思いつつ、何かあった時傍に居た方が良い気もするので、やっぱり同じでいいかなと アーシェ(智流):うーん……部屋の鍵かける、だといざ何かあった時に危ないしな……なので同じ感じです KP : 了解です!ではまた同じく、深夜。 →お地蔵さん2日目-2
https://w.atwiki.jp/morizaru/pages/268.html
フクダ地蔵 本名 生年月日 血液型 出身地 デビュー年 デビュー作 単行本 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 出版社 発売日 発行日 サイズ 巻数 備考 ※発売日・発行日は第1巻のもの 連載 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 連載雑誌 出版社 連載開始 連載終了 備考 読切 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 連載雑誌 出版社 開始 終了 備考 同級生ダディ ドウキュウセイダディ My Daddy,My Classmate 週刊ヤングサンデー 小学館 20071115(48) 同級生ダディ ドウキュウセイダディ My Daddy,My Classmate 週刊ヤングサンデー 小学館 20071122(49) ※開始・終了は複数回の場合
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/1096.html
652 名前: NPCさん 2005/06/07(火) 22 40 04 ID ??? 椅子かあ。 自分が好きな席に座れないからって、 先に座ってた椅子を引きずり倒されたことならあるなあ。 地蔵でデータッキーで最悪な奴だったが。 スレ69
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6844.html
5 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/10(火) 11 51 24.64 ID ??? 困とはちょっと違うかもしれんが PL3人が3人とも地蔵だった事がある。 じゃあ酒場で集合した位から始めっか、とスタート切ったら 「あ……どうも」「よろ」「ういっす」だけで数分無言。 これはヤバイと店員になって話を振りまくるも はい、とか、そうですね、とか相槌だけで進まねぇ。 すまん、何かまずかったか、俺悪いことしちゃったかと ぶっちゃけて聞いてみたら 無口キャラなんです、という解答が三つ。 急遽、話を振る役担当の一般人NPC付き護衛任務に切り替えて 終了まで頑張った。 6 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/10(火) 12 26 41.89 ID ??? 1乙 5 ひどいキャラかぶりだ 数分無言って、無口キャラなのはプレイヤー本人のほうだよな?それ 7 名前:NPCさん[] 投稿日:2012/01/10(火) 12 41 11.15 ID aceho+I4 何で卓ゲーは、そういう不適合なヤツらがやりたがるのかな。 8 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/10(火) 12 43 13.26 ID ??? 無口キャラやるならモノローグガンガン入れるか幻蔵ムーブにしないと スレ306
https://w.atwiki.jp/hotspas/pages/760.html
地蔵の湯をお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch #technorati キャッシュ 使い方 サイト名 URL 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 報道 心温まる地蔵絵、城崎温泉で展示 椿野博さん回顧展 - 47NEWS とうほくえきものがたり:湯野上温泉駅 癒やしの足湯、3人娘 - 毎日新聞 ”プロが認める美肌県しまね”「BIHADA Beautyclip」 皮膚科医・友利新先生、温泉専門家・植竹深雪さんが美肌スポットを巡る「美肌旅」動画 第1弾を公開! - PR TIMES 今季一番の寒さ…本州で雪も 東京では紅葉の見ごろ - テレビ朝日 加賀RICH NEWS 2021 冬号 ~12月1日より新プログラム登場!こまつ80スクエアのプロジェクションマッピング~ 加賀の國 冬のおすすめスポット - PR TIMES 寂聴さん最後の恋? 細川護熙さんとの穏やかな闘いの日々 - 毎日新聞 - 毎日新聞 土地を題材に3日間で「ご当地落語」創作 米沢・小野川温泉で落語会 - 朝日新聞デジタル 仕事後、仕事前、休憩時間にひとっ風呂!都内近郊の温泉施設おすすめ9選+番外編 - 日本最大級の民泊情報サイト MINPAKU.Biz 東十条の地蔵湯があったところがほぼ更地になってる! - 赤羽マガジン 戸神山~髙王山 - 戸神山 - 2021年10月24日(日) /YamakeiOnline - 株式会社 山と溪谷社 タクシーや銭湯にはコロナで売上減との“Wパンチ”…ガソリンや重油の価格が高騰 嘆きの声も - tokai-tv.com 草津温泉の「時間湯」が「伝統湯」へ 条例改正し名称変更 2019年に「湯長」制度廃止(上毛新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 晩夏の湯の丸へ - 湯ノ丸山→角間山 - 2021年9月7日(火) /YamakeiOnline - 株式会社 山と溪谷社 地蔵に湯をかけ、恵みに感謝 大蔵・肘折温泉で開湯祭 - yamagata-np.jp 花は何が咲いている? 早朝は想定外に展望「湯の丸山、烏帽子岳」 - 湯の丸山&烏帽子岳 - 2021年7月3日(土) /YamakeiOnline - 株式会社 山と溪谷社 草津温泉に新名所 木造の漫画ギャラリーやカフェ - 読売新聞 草津源泉巡り~六つの湯の特徴と歴史を紹介~ - 上毛新聞ニュース コロナ不活化で注目の草津温泉へ!(2) 「専用露天風呂付き客室」で過ごす名湯の宿~源泉一乃湯編~ - マイナビニュース 名古屋ではレア、銭湯の富士山のペンキ絵 中村区の大黒湯と地蔵湯 - 中日新聞 明治創業で5つの時代愛され続ける…レトロ感にもたっぷり浸かれる「銭湯」の1日 常連には元中日選手も - www.fnn.jp 【草津温泉の冬旅】湯もみに足湯にぶらぶら散策。草津ホテルで温泉とグルメを満喫 (2021年1月15日) - エキサイトニュース 草津温泉で「湯長」廃止へ 違法懸念、惜しむ声も(写真=共同) - 日本経済新聞 【新大人の遠足】群馬・草津温泉 時間湯の「湯長」廃止に戸惑いの声 - 産経ニュース 湯けむり事件簿 草津温泉でにわかに巻き起こった「湯長」廃止騒動 - 文春オンライン 草津温泉 伝統の「湯長」廃止へ - 毎日新聞 - 毎日新聞 草津温泉「湯長」を廃止へ 町長「医師法違反の可能性」 - 朝日新聞社 全部無料!温泉共同浴場&足湯&イルミネーション 草津温泉湯めぐりレポ - https //onsenbu.net/ 草津温泉トイレ問題:障害者団体が視察、不便実感 一番近い車いす用へ 坂道段差で移動困難 /群馬 - 毎日新聞 バリアフリー:草津温泉、女性トイレに車いす用統合 「後退」懸念 町再整備計画、「見直しを」 /群馬 - 毎日新聞 「温泉らくご」も「八ッ場ダム」も……草津温泉を二泊三日でどれだけ楽しめるか - 文春オンライン 【上州この人】草津温泉「地蔵の湯」湯長・鈴木恵美さん(31) - 産経ニュース 成分解析 地蔵の湯の51%は犠牲で出来ています。地蔵の湯の31%は運で出来ています。地蔵の湯の15%は電力で出来ています。地蔵の湯の3%は度胸で出来ています。 ウィキペディア 地蔵の湯 Amazon.co.jp ウィジェット ページ先頭へ 栃木県/地蔵の湯 このページについて このページは地蔵の湯のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される地蔵の湯に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/250.html
京都鴨川の東岸、旧聖護院村にあたる積善院の境内にある。像高2メートル余。 俗称を「人食い地蔵」という。「ストクイン」が訛ってそう呼ばれるようになったという。 正徳元年(1711年)刊の『山城名勝志』巻十三「崇徳院御影堂」の項目に、「土人ヒトクイト云、崇徳院ヲ唱ヘ誤ルニヤ」とあり、そのころにはもう人食いと呼ばれていた模様。 もとは聖護院の森の西方にあった崇徳院御影堂の遺仏だったが、鴨川の洪水や後世の兵火を経て積善院に移る。明治三十二年のこと。 →崇徳院 (『江戸の怪異譚』堤邦彦)
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/2915.html
地蔵寺 愛知県大府市、知多四国八十八ヶ所霊場第5番・地蔵寺の御朱印「延命地蔵菩薩」です。 知多四国の専用納経帳にいただいた御朱印です。平成26年は弘法大師知多巡錫1200年、平成30年は知多四国開創210年の記念印をいただくことができました。 大府七福神で「毘沙門尊天」をまつっています。 ★住所 愛知県大府市長草町本郷40 -
https://w.atwiki.jp/wlws/pages/889.html
カード名 レアリティ カテゴリ レベル 詳細説明 暗殺部隊 六笠地蔵 SR ソウル 3 【アシスト】使用可能レベルに達すると、以下の効果を発動する。〔小/中/大/特大〕 ▲スキル攻撃力が上がる 〔小/中/大/特大〕 ▲スピードが上がる 【ソウル】巨人召喚 爆裂弾【モチーフ作品】"かさ地蔵"より、地蔵【イラスト】いさお爆弾 / 【CV】櫻井孝宏 「バカめ、そいつは分身だ」 Ver.5.31-Bの2021/8/16より登場したソウル。 「地蔵の頭領 無辺」の素材となるソウルである。 WRの先行ソウル同様、スピードとスキル攻撃力に特化したソウル。スピードは他のレベル3SRと同じで、スキル攻撃力は7.5%の上昇 レベル3SRソウルならばスキル攻撃力とスピードのバランスは「水精ウンディーネ」等同様に均一のはずだが、スキル攻撃の場合はその限りではない模様。 「金の娘 カラート」らレベル3WRソウルとの比率はドロー攻撃力のソウルと一致するが、他レベルのソウルとの比率は一致しないものも多いため、ここにもスキル攻撃力専用の基準が用意されている様子。 Ver5.3でスピード&スキル攻撃力アップで人気のソウル「先代の魔女アグニ」、「マッチ売りのスピカ」と比べる場合、このソウルはアグニと同じスピード重視型となる。 レベルとレアリティ差から発動時の効果量こそアグニに勝る筈であるが、スピカ相手には心許ない上にいずれに対しても特殊効果を含めると勝ち目がない。 結局のところ、素直にクラフト素材として扱うべきであろう。 無辺の配下であろう暗殺部隊。 分身の術を修めているようで、六を冠するがその総数を知ることは難しいのではないだろうか。 セリフの由来については、某90年代少年漫画のバトルシーン由来で「残像だ」というスラングが生まれ、そこから「分身だ」などへの派生。 派生の派生スラングには「ばかめ、そいつは本体だ」などもあり、見事に捉えた暁にはそのセリフも聞けるかもしれない……? 「恩情返す地蔵の笠」を被ってる。 互換ソウル(スピード スキル攻撃力) レアリティ Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 SUPER RARE 暗殺部隊 六笠地蔵 WONDER RARE 先代の魔女アグニ【一定時間ごとに追加でスピード・スキル攻撃力アップ】 マッチ売りのスピカ【敵を攻撃するたびに追加でスキル攻撃力アップ(上限あり)、敵を撃破するたびに追加でスピードアップ(上限あり)】珠洲島 有栖【敵を攻撃するたびに追加でスキル攻撃力アップ(上限あり)、敵を撃破するたびに追加でスピードアップ(上限あり)】 表を編集する ソウルカード一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/91.html
雪崩 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)宝永《ほうえい》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)雪|籠《ごも》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#5字下げ] ------------------------------------------------------- [#5字下げ]一[#「一」は中見出し] 宝永《ほうえい》四年(一七〇七)十一月に富士山が噴火した。そのとき噴き出たのが宝永山である、おなじ年の十二月はじめの或る日、信濃《しなの》のくに諏訪《すわ》郡下諏訪の伊那屋《いなや》という宿に、若い夫婦者とみえる旅の武士が草鞋《わらじ》をぬいだ。 「まあ綺麗《きれい》な御夫婦だこと、雛《ひな》のようだとはあんなお二人を云うのだろうね、旦那《だんな》さまはまるで役者のようだよ」 「そらはじまった、お梅さんはすぐひとの旦那さまに眼をつけるんだから、あたしは御新造《ごしんぞう》さまのほうがずっとお綺麗だと思うね、それにきっと御祝言《ごしゅうげん》がすんでほやほやに違いない、まだまるで初心《うぶ》らしいごようすじゃないの」 「御新造さんは十七か八くらいね」 女中たちがそんなことを話しあっていたにもかかわらず、宿帳につけたのをみると二人は兄妹だった。越前福井藩士で水野善之助二十三歳、同じく妹加代十八歳と書かれてあった。そういえばよく似ている、兄は細面《ほそおもて》だし妹はふっくりとした丸顔であるが、睫毛《まつげ》のながいどこかしらん控えめな眼もとや、少し薄手のひきしまった口つきなどそっくりである。しかしここは温泉の湧《わ》くので湯治客が主だったから、女中たちがかれらを若夫婦とみたのも無理ではないだろう、兄妹だとわかると、こんどはそれがまた不審の種になった。 「御兄妹で湯治にいらっしゃるなんてめずらしい話だね、本当の御兄妹かしら」 「ことによるとひと眼を忍ぶなんとやらかも知れないよ」 「お梅さんがまた気のもめることさ」 年頃の女中たちだし、口さがなくあれこれと話しあっているのを、広間へ飲みに来ていた高島藩士の一座の者が聞きとめた。……高島城はここから一里あまり離れた上諏訪の南にある。藩士たちが遊ぶためには、城からの距離もちょうどいいのでこの下諏訪へやって来る、そのときも八人づれの若侍たちが、午《ひる》さがりから表座敷で飲んでいた。燈《あかり》がはいって、かなり酔がまわってきたところでなかの一人が女中たちの話を耳にしたのである。 「そいつはかけおち者だ」 強情そうな眼つきの若侍が肩をつきあげながらそう云った、「越前の福井から、こんなところへ兄妹づれでなにをしに来るもんか、ふとどきなやつだ、おれがいって見届けてやる」 「よせよ太田、きさま酔ったぞ」 「酔ってもおれは性根《しょうね》は腐らんぞ、近来まるで士道の地におちたことをみろ、武士たるものが素性も知れぬ女とかけおち[#「かけおち」に傍点]をする、どこの何者か知らんが士道のためだ、これからいっておれが性《しょう》をつけてやる」 「おい待て、間違うと取り返しがつかんぞ」 「なにかまうものか、太田おれもいこう」 なかには唆《け》しかける者もあり、三人ばかりいっしょに兄妹の部屋へおしかけていった。だがさすがにその部屋の障子を前にすると、いきなりふみ込むわけにもゆかず、ちょっとためらい気味に顔を見合せた、そのときである、部屋の中から当の水野善之助という若者がなにげなく出て来て、そこに立っている三人とばったり顔を合せた、両方とも思いがけなかったのではっ[#「はっ」に傍点]としたが、善之助のほうはいきなり腰の脇差《わきざし》に手をかけて、 「なに者だ、誰だ」 とうわずった調子で叫んだ、尋常のおどろき方ではない、こちらは初めからかけおち[#「かけおち」に傍点]とみていたので、「さてこそ」と思い、高びしゃにあたまから呶鳴《どな》りつけた。 「騒ぐな、しずかに部屋へ戻れ」 「……加代、ゆだんするな」 善之助は部屋の中へ叫びながら、脇差へ手をかけたまま立ち塞《ふさ》がった。「名を名乗れ、貴公たちはなに者だ、どうしようというんだ」 「そんなに狼狽《うろた》えるな、われわれは高島藩の者だ。ちかごろこのあたりへ不義のかけおち[#「かけおち」に傍点]者などが入り込み、淳朴《じゅんぼく》な土地の風俗をみだすので見廻っているんだ、中へはいれ」 「では、……拙者共をかけおち[#「かけおち」に傍点]者と疑って来られたのか」 「疑うかどうかは二人並べて見てのことだ、いいから部屋へ戻れ、戻れというんだ」 太田という者が酔にまかせて肩を突いた、善之助は思わずかっ[#「かっ」に傍点]となり、乱暴をするなといいながらその手をつかんだ。 「こいつ手向いするか」 「貴公こそ理不尽ではないか」 「なにをぬかす」 叫ぶなり太田は相手の胸倉をつかむと、酔ってはいるが心得があるとみえ、いきなり躰《たい》を沈めたとみるとすばらしい早技で肩車にかけた。あっ[#「あっ」に傍点]という叫びを曳《ひ》いて、善之助のからだは廊下を隔てた南側の部屋へ、障子をつきやぶってだっと投げだされた。するとその部屋から、 「いいかげんにしないか、騒がしいぞ」 そう呶鳴って一人の若い武士が出て来た。 [#5字下げ]二[#「二」は中見出し] 呶鳴っては出たがしずかな顔だった。六尺近い背丈で膚《はだ》の浅黒い、ひきしまった秀抜な躰躯《たいく》である、頬の線も眉《まゆ》もはっきりとまぎれがなく、ぜんたいにいってすっぱりとわり切れた感じの風貌《ふうぼう》である。 「ようすはあらまし聞いていた」 とかれは三人に向って云った。「若い婦人づれだというので酒の座興に来られたのだろう、それならもう充分まんぞくなすった筈《はず》だ、度を過ごすと、貴公たちご自身ただではすまぬ、もう引き取られたらどうだ」 言葉つきも態度もしずかだが、そのしずかなうちに有無を云わせぬ断乎《だんこ》たるものが感じられた、三人のなかでも太田という男はすぐにこの相手が容易ならぬ人物だと気付いたらしい、しいてにやりと会釈《えしゃく》を返し、 「仲裁は時の氏神《うじがみ》とも申す、仰《おお》せにまかせて引き取りましょう、みんないこう」 そう云うと伴《つ》れを促して去っていった。残った男はふりかえって、 「残念だろうが堪忍《かんにん》すべきですね、相手も場所も悪いですから、……いや礼には及びません、拙者は湯を浴びにゆくところだからこれで失礼します」 礼を云われるのが厭《いや》なのか、それとも初めからそのつもりで出て来たのか、見知らぬ武士は手拭《てぬぐい》をさげてそのまま階下《した》へ去っていった。……善之助はようやく起きあがったが、投げられたとき痛めたとみえて腰骨が刺すように痛んだ、加代という妹がすぐに走りよって、 「兄上さま、どこかお怪我《けが》でもなさいまして」 「なにちょっと、ここをちょっと挫《くじ》いたらしい」 「でも折よくあのお方がみえてようございました、わたくしどうなることかと思って……」 「ちょっと手を貸してくれ」 宿の番頭や女中たちが駈《か》けつけて来て、詫《わ》びを云ったり介抱したりしようとするのをおしのけ、自分たちの部屋へはいるなり、善之助は蒼《あお》くなった顔でひたと妹をみつめた。 「……加代、みつけなかったか」 「なんでございます」 「いまの男、八木真兵衛だ」 加代もあっと云い、額のあたりをさっと蒼くした。 「あの騒ぎで夢中だったが、声を聞いているうちに気がついた、それで腰骨を痛めたのを幸い、からだを伏せたまま注意してみると正しく八木真兵衛、……加代、三年の辛苦《しんく》の酬《むく》われるときが来たぞ」 「兄上さま」 妹は思わず兄の膝《ひざ》へすがりついた、美しい眉がひきつり、艶《あで》やかなからだがわなわなとふるえた。善之助は妹の手をしかと掴《つか》んで、 「この宿を立とう、湯から戻ればだまってはいられない、挨拶《あいさつ》に出ればこっちを知られてしまう、今のうちに、別の宿へ移って機会を覘《ねら》おう」 「でも兄上さま、その挫いたお腰で大丈夫でございますか」 「おれは大丈夫だ、おまえこそしっかりするんだぞ、いいか、……ではこれを持っていって帳場で勘定をして来てくれ、気付かれるな」 はいと云って加代は、震える足をふみしめるように出ていった。善之助はすぐに手荷物をまとめ、着替えをし大小をひき寄せた。妹が戻って支度をすませると、兄妹はすばやくその宿をひきはらった。 「あんな騒ぎがあっては此処《ここ》に居にくいから、気のどくだが宿を変える」 善之助は亭主にそう云った。「ついては仲裁にはいってくれた御仁《ごじん》の名が知りたい」 亭主は不調法を詫びながらすぐに宿帳をしらべてくれた、越前福井の浪人で八木真兵衛という、堂々と本名を名乗っていた。 「明日にでもお礼にまいるから」 そういって二人はそこを出た。 伊那屋から二軒おいて桔梗屋《ききょうや》というその土地では大きな宿がある、水野兄妹はそこへ宿をとってその夜は寝た。挫いたといってもそれ程ひどくはないのだが、立ったり歩いたりするとかなり痛む、しかしいざというときになれば、勿論《もちろん》そのくらいのことはなんでもなくなるだろう、善之助はかたくそう信じていた。……明くる朝の食事がすむとすぐ、加代が手土産を持って礼にいった。 「おまえは見知られていない筈だから、よくよく八木の顔を覚えて来い。そして滞在するか、出立するとすればいつかということを、それとなくたしかめるんだ」 「はい、いってまいります」 加代はつきつめた顔つきで出ていったが、間もなく土産の包を持ったまま馳《か》け戻って来た、善之助は敏感にようすを察した。 「しゅったつしたか」 「はい……」 加代の声は戦《おのの》いていた。「朝はやく、まだ暗いうちに出かけたと申します」 「すぐ支度をしろ、精《くわ》しいことはあとだ」 善之助は、叱《しか》りつけるように云って立った。 [#5字下げ]三[#「三」は中見出し] 茅野《ちの》から矢崎《やさき》という部落をぬけて、山へかかる頃にちらちらと雪が舞いだした。晴れていれば一望の美しい八岳《やつがたけ》も見えず、あたりは皚々《がいがい》と白ひと色の景色だった。……八木真兵衛は合羽《かっぱ》を着た肩へ桐油《とうゆ》で包んだ荷を負い、横から吹きつける雪に笠も傾《かた》げず、しっかりした大股《おおまた》で道を登っていった。鼠《ねずみ》色の埃《ほこり》のように、空から舞い落ちてくる雪のほかには動くものとてもなかったが、しばらくするとしゃんしゃんと鈴の音《ね》が聞え、上から馬をひいた一人の農夫が下りて来た。かれは真兵衛の姿をみつけると慇懃《いんぎん》に腰をかがめ、馬を道の脇へ避けながら挨拶した。 「権二郎どのか」 と真兵衛が声をかけた。「降るのに精がでるな、どこへゆかれる」 「上諏訪まで米を持ってまいります。先生もおでかけでございましたか」 「新田《しんでん》のことで奉行所へ出たついでに、下諏訪で一日湯に浸って来たよ。これでもう当分は雪|籠《ごも》りだろうな」 「さようでござります。四五日はつづくことでござりましょう」 「この馬はあの鼻黒だな」 真兵衛は手をのばしてまだ若そうな馬の鼻を撫《な》でた。「見違えるように逞《たくま》しくなったではないか、去年の春はまだ乳をしゃぶりたがっていたのに、早いものだな。これならもう今年はしっかり稼げるぞ」 「おふくろ似で癇《かん》が強くていけません」 「じゃあいってまいれ」 「へえ、ごめん下さいやせ」 低頭してすれ違ったが、権二郎という農夫はすぐ振り返って叫んだ。 「ああ先生、四五日うちに餅《もち》を搗《つ》いて持ってあがりますぞ」 有難うと答えて真兵衛は坂を登っていった。 それからさらに半刻《はんとき》、車山の東の中腹へかかって道の岐《わか》れるところに、埴原《はにはら》地蔵という地蔵堂がある。そこでひと休みして、立とうとしたときだった。降りしきる雪のなかを、急ぎ足に登って来た男女ふたり伴《づ》れの武士が、真兵衛をみつけてあっ[#「あっ」に傍点]と声をあげ、道の上にぴたりと足を止めた。 ――なんだ、こんなところへ、道にでも迷って来たのか。 そう思いながら真兵衛が堂から出てゆくと、向うの二人は手早く笠と合羽をぬぎ、いきなり刀を抜いて呼びかけた。 「見忘れたか八木真兵衛、水野久右衛門の子善之助、妹加代だ、父のかたき、勝負」 真兵衛は大きく眼《まなこ》を瞠《みは》った。まぎれもなくゆうべ伊那屋で自分が助けた兄妹である。そしてあのときは気付かなかったが、今あらためてよく見ると正しく水野善之助だった。妹のほうは知らないが善之助の顔には見覚えがある。……そうか、と思ったが敵《かたき》と呼ばれるのは不審だった。 「しばらく待て」 かれはしずかに制した。「いかにも八木真兵衛だが敵と呼ばれる覚えはない。御尊父とは心ならず争いとなり、よんどころなく足へ一刀いれたのは事実だ。しかし軽い一刀で片輪にもならぬほどの傷だった」 「だまれ、その言訳はきかぬぞ」 善之助はひきつったように叫んだ。「きさまの一刀は浅くとも父は面目を失って割腹した。遺恨はきさまの上にある。抜け真兵衛」 「いや抜くまい。居合せた者に聞いてみろ。争いの根源も久右衛門どのの横車、斬《き》りかけたのも久右衛門どの、おれは無法の太刀をさけたまでのことだ、まして自ら腹を切った水野どのに、おれが敵と呼ばれる筋はないぞ」 「問答無用、加代、ぬかるな」 絶叫すると共に、善之助は歯をくいしばりながら斬りつけて来た。真兵衛は避けなかった、むしろ前へ一歩大きく踏みだし、善之助の利腕《ききうで》を掴んでぐいと右へ、捻《ひね》るように引き倒すと、 「おれは勝負はせんぞ。帰れ」 そう怒鳴りつけ、大股にずんずん坂を登っていった。善之助は「待て」と叫び、はね起きようとしたが腰骨に激痛を感じてあっ[#「あっ」に傍点]と前へのめり倒れた。加代は真兵衛の後を追おうとしたが、兄の苦痛の呻《うめ》を聞いて本能的に駈《か》け戻った。 「兄上さま、しっかりして下さいまし」 「おれはかまわぬ、八木を追え」 「でも、兄上さまをこのまま置いてはまいれませぬ。しっかりして下さいまし」 「ええこの腰が!」 兄妹の援《たす》け合う声が、遠のいてゆく耳にかすかながら聞えた。真兵衛は「可哀《かわい》そうに」と呟《つぶや》きつつ、しかし振り向きもせずにぐんぐん坂を登りつづけた。……雪はますますはげしくなったが、気温はいつかゆるみはじめたようである。この地方は冬季に三寒四温を繰り返すことがある。四五日ひどく凍《い》てたから、そのゆるみが来たのかも知れない。そういえば、はげしく降る雪も湿気のあるぼたぼたした感じだった。 ――そうか、久右衛門は割腹したか。 真兵衛はふと、あのときの不快な場面を思いうかべながらそっと呟いた。 [#5字下げ]四[#「四」は中見出し] 三年まえ元禄十七年二月(この年三月宝永となる)の末、福井藩の老職木村|甲斐《かい》の家で祝宴があった。城南和田郷の二百町歩にあまる桑圃《そうほ》を、稲田に作換《さくが》えする事業が終った祝いである。福井の製絹業は重要なもので「北荘紬《きたのしょうつむぎ》」といえば古くから諸国に知られていたが、そのため農民が無節制に田を潰《つぶ》して割のよい桑圃にするので、年々と産米の高が減ずる一方だった。勘定奉行所に勤めていた八木真兵衛は、この弊を除かなければ藩政の根幹が危《あやう》くなるとみて、しばしば重役へ献言し、ついに二百町歩作換えの業を興すまでにこぎつけたのである。 ――農は米作を以《もっ》て根本とする。養蚕は従である。元《もと》と末《すえ》とを顛倒《てんとう》することは農の精神を喪失することだ。 そういうかれの説が徹《とお》ったのだ。しかし反対者がなかったわけではない。「福井の絹は天下の名産だ。これを増進して藩政を豊かにすれば、今さら米などに拘《かか》わる必要はない」そういって作換えを旧弊の説とする者もあった。水野久右衛門もその一人だった。かれは酒癖のある老人で、癇強くわがままの一徹人だったが、若い真兵衛の説が勝ったのを根にもち、木村邸の祝宴の席でしつこくからんできた。 ――利益の多寡《たか》もたしかに問題ですが、政治の根元を匡《ただ》すのはもっと重大でしょう。米はわが国のおおみたから[#「おおみたから」に傍点]で、これを作るところに農民の精神がある。利に走るあまりおおみたから[#「おおみたから」に傍点]を作るべき田をみだりにつぶすのは農の精神にもとります。それでは正しい政治とは云えないと信じます。 かれはそう答えたまま相手にならなかった。水野老人は云い負かされたと思い、逆上して無法にも抜き討ちをしかけた。真兵衛は危く躰を躱《かわ》したが防ぎきれず、やむなく抜き合せたが、老人のあまりの無法さに思わず怒気を発し、つい手に力がはいって高腿《たかもも》へ一刀入れてしまった。……仲裁がはいって、老人はすぐ家へ運び去られたが、そのあとで木村老職が真兵衛に退国をすすめた。「こんどの事では不平家がだいぶある。製絹業の御用商人などがうしろ盾で、つまらぬ企《たくら》みもあるようだ。そこるとは年来の望みを達したのだから、無用の紛争を避けるためにしばらく退国されたらどうか。あとは自分がひき受けるし、騒ぎが鎮《しず》まれば帰参の手筈《てはず》をつける」情理をつくしてそう云われ、多額の銀子《ぎんす》まで出してくれた。……水野老人との間違いがそのまますむとは思えなかったし、家中の利に走る人々の不平も知っているので、真兵衛はすすめられるままにその場から福井を退国したのであった。 かれは越前から飛騨へゆき、木曾を廻ってその年の夏に諏訪へ来た、そして高島藩が米作地に恵まれぬのをみて、ひそかに耕地の開拓を思いつき、領内の殆《ほと》んど北隅にあたる神川の奥にその土地を求めた。……まず人の眼につかぬところで、しかも急斜面の、開墾には困難な場所へ棚田《たなだ》を作り、「どんな処《ところ》でも田が作れる」ということを実際にみせようとしたのだ。そこは最も近い玉川村からでも二里奥にあり、東南にややひらけた深い谿谷《けいこく》で、まったく人煙《じんえん》から隔絶した場所である。真兵衛はみずから貧しい小屋を建て、農具を買って、ひとりこつこつと開墾をはじめたのだった。……それからあしかけ三年になる、今では附近の農民たちも「かんば沢の八木先生」といって慕い、農作のことについて教えを乞《こ》いに来るほどになった。しかもこんどは藩へ届け出て、正式に土地|恩借《おんしゃく》のゆるしも得たのである。かれのつもりでは福井へ帰参せずとも、ここで農夫となって一生を土と共に生きる覚悟ができていたのだ。 ――ばかな。なにが敵だ。酒に酔って逆上し、無法に抜き討ちをしかけ、みずから招いた不面目に自害した。そんな者のためにおれが責《せめ》を負う筋がどこにある。 真兵衛はあのときの老人の無法さを思いうかべながら、声をあげて叱咤《しった》したいような気持でそう思った。……そのとき、ふと、うしろのほうでずずずんという低い無気味な地響きがおこった。低いけれどかなり力強い地響きだった。真兵衛は足を止めて振り返った。すると再び、どっどっどどっという幅の広い崩壊音が聞え、立っている足にはげしい震動が伝わって来た。地震かと思った刹那《せつな》、いま通り過ぎて来た横岳《よこだけ》の断崖《だんがい》のあたりに濛々《もうもう》と雪煙のふきあがるのが見えた。 ――雪崩《なだれ》だ。 まるで爆煙のように噴きあがる凄《すさま》じい雪煙を見ながら、真兵衛はさすがに竦然《しょうぜん》と息をのんだ、そして次ぎの瞬間には「水野兄妹」ということが光のように頭にひらめいた。 ――あれから追って来たとすれば、ちょうどあの崖下《がけした》の道へかかる頃だ、雪崩にやられたかも知れぬぞ。 自分でも抑えようのない気持だった。肩の荷をそこへ投げ、大剣をとり笠を抛《ほう》ると、真兵衛はつきのめされたように道を走《は》せもどっていった。 [#5字下げ]五[#「五」は中見出し] 直立する横岳の断崖から、道を埋めて深い谿谷まで、幅五十間ほどもある凄じい雪崩が伸びていた。断崖の上にはまだ庇《ひさし》のように、非常な量のある雪がのしかかっていて、今にもどっと崩れかかるかと思えた。……走せつけて来た真兵衛はおのれの危険を忘れて、 「おーい水野、おーい、いるか」 そう叫びながら、ひっしに雪崩のそこ此処《ここ》を捜しまわった。道のすぐ下のところに、千切れた女の片袖《かたそで》が落ちていた。兄妹がやられたことはたしかである。真兵衛はずぶずぶともぐる雪の中を泳ぐように下へおりていったが、間もなく呻《うめ》きごえが聞え、拳《こぶし》を握った男の片手をみつけた。雪を掻《か》きわけてゆくと谷のほうへのめった恰好《かっこう》で善之助のからだが出てきた。 「おい水野、しっかりしろ」 肩をつかんでひき起そうとすると、善之助は苦痛の叫びをあげ、しかし我にかえったようすで眼をみひらいた。 「雪崩はまた来るぞ。早く起きろ」 「いや……おれはだめだ」 善之助は首を振った。「おれはだめだから、妹をたのむ。加代が、この下にいるから、加代を助けてやってくれ」 真兵衛はさらに雪を掻きのけた。すると善之助の右手がなにかつかんでいる。女の扱帯《しごき》の端らしい。それを伝って掘り進んでゆくと、這《は》い上ろうとでもするような恰好で加代の埋まっているのを発見した。 「加代さん、しっかりするんだ。加代さん」 呼びかけながらひき起こした。加代はすぐ気付いた。眼をあいてこちらを見たが、低く呻くとそのまま意識を喪《うしな》っていきそうだった。真兵衛は娘の腕を肩にかけて、なかば抱《いだ》くようにしながら雪の斜面を登りだした。娘のからだの柔かい温《ぬく》みは感じられるが、なかば意識を喪っているのでひどく重かった。そのうえ斜面は崩れかかった雪で、ともすればずるずると下へ滑ってしまう。真兵衛はひと足ずつ雪を踏み固めながら、文字どおり一寸二寸と這い登らなければならなかった。 こうしてようやく道の下まで辿《たど》り着いたとき、ざあっという滝の落ちかかるような音がし、断崖の上へのしかかっていた雪庇《せっぴ》の一部が崩れ落ちて来た。真兵衛は全身の血が冰《こお》るかと思った。それが大きな雪崩になれば万事終りである。だが幸いそれは庇の一部だった。頭からざっとひと浴びしただけで、雪崩にまでならずにすんだ。 「加代さん気をたしかに、加代さん」 ようやく道の上へ這い登り、安全な崖下の蔭《かげ》のところへおろすと、真兵衛は娘の背を叩《たた》きながら叫んだ。娘は再び眼をみひらいた。 「これから善之助どのを救って来る。あなたは此処で待っておいでなさい。気をしっかりもって、いいか。しっかりしないと死んでしまうぞ」 加代は微《かす》かに頷《うなず》いて半身を起こした。真兵衛はすぐに斜面をおりていった。そこまで道から五十尺あまりある。ゆき着いて、おいと呼びかけながらひき起こした。 「水野、しっかりしろ」 「ああ……」 善之助は苦しげに呻いた。「構わないでくれ、おれはもういけない。妹を……加代を」 「加代さんは助けた。元気をだせ」 「いやだめだ。おれは足を折ったようだ。胸もひどくやられている。もう動けないんだ」 「なにを云う水野」 真兵衛は烈《はげ》しく叱咤した。「きさまはそんな未練者か。おれは此処に生きているぞ。父のかたきを討たなくていいのか、八木真兵衛はきさまの眼の前にいるんだぞ。水野、きさまそれでも武士か」 「それでも……動けないんだから……」 「ばか者!」 叫びざまかれは善之助の高頬を平手で打った。ぴしぴしと三つ四つ打ち、衿《えり》をつかんでひき起こした。そのときごーっという地鳴りが起り、上のほうからばらばらと雪が飛び散って来た。真兵衛は血走った眼でふり仰いだ。断崖の上の雪庇はずっと大きくのしかかって来ている。ごーっ、ごーっという地鳴りの音は、断崖の上へ大量の雪崩が押し迫っている証拠だった。 ――いかん、間に合わぬかも知れんぞ。 いまそのまま独りで登れば間に合う。それはわかっているが善之助を捨ててゆく気はなかった。かれは加代のときと同じように、相手の腕を肩にひきかけた。「あっ」と善之助は絞りだすような声で呻いた。傷が痛むのに違いない。しかし構わず背へもたせ掛け、懸命の力で斜面を登りだした。足掛りのない雪の中を、泳ぐように、片手と両足で精根をつくして這い登ってゆく頭上には、脅《おびや》かすような地鳴りの響きがごーごーと起り、先触れの雪塊《せっかい》が絶えずばらばらと飛んで来る。 ――八幡《はちまん》、もうしばらく。 真兵衛は神を念じた。もうしばらくである。道はそこにみえているのだ。 「加代さん、加代さん」 「……はい」 真兵衛に自分の力がいまに限度に達しかかっているの知った。雪崩の来る前に登りつけそうもないと気づいたのである。 「あなたの扱帯がある筈だ。帯も解いて、ふたつを結んで下さい。早く、それから、その端をどこでもよい。岩角でも、あなたのからだへでも縛りつけて下さい。急いで」 できたら一方の端を投げろと云いつつ、さいごの力をふるって登りつづけた。 「はい……投げます」 加代の声がして、扱帯の一端が投げられた。真兵衛はそれで善之助の脇《わき》から肩へかけてしっかりと縛りつけ、ふり仰いで娘を見た。……加代は道から身を乗りだしていた。そして真兵衛のふり仰いだ顔をみると、急に泣くような表情をみせた。二人は一瞬くいいるように互いの眼を覓《みつ》めた。 「その端をしっかり持っていて下さい。いまあがりますから」 真兵衛はそう云って身を起こした。そのとき雪崩が襲いかかったのである。まるで巨大な雪の山がそのまま倒れかかるようだった。なんとも形容しようのない地鳴りと、突風の来るような空気の震動につれて、眼の前がどっと鼠色の雲で掩《おお》われ、大地を粉砕するかと思える勢《いきおい》で雪の激流が谷を叩いた。……加代は悲鳴をあげた。その鼠色の激流の中に、仰《のけ》ざまになって押し伏せられる真兵衛の姿がちらと見えたのである。あとは轟音《ごうおん》と濛々たる雪煙だった。なにも見えず人のこえも聞えなかった。加代はそこへ気を失って倒れた。 [#5字下げ]六[#「六」は中見出し] かんば沢の「八木先生の小屋」には六七人の農夫が集って、炉の火を囲みながらしめやかに話していた。……手作りらしい粗末な仏壇には、燈明がともり香の煙がゆれている。あれから一年の月日がめぐって、その日がちょうど亡《な》き真兵衛の命日に当っているのだ。 「……水野さまはからだを縛りつけられていたので、雪崩に流されずに助かりなすった。もっとも五郎七が通りかからなかったら、御兄妹もあのまま凍え死をなすったことだろうが」 「そうだ、呑《の》んだくれが男をあげたからな」 「当分あの自慢でうるさかったっけ」 しずかな笑いごえが起り、炉の火がぱちぱちはぜ[#「はぜ」に傍点]た。 「だが先生はおりっぱだった」 権二郎という若者が云った。 「あたりまえの仲なら別だが、かたき[#「かたき」に傍点]と呼ばれている身で、云わばこっちの命を覘《ねら》っている者をお助けなすった。ご自分の命を捨ててお助けなすったんだ。普通の者にできることじゃあない。かたき[#「かたき」に傍点]同士だったんだからな。……これだけは飽きるほど云っても云い足りないよ」 「そうだ、まったく普通の者にできることじゃあない」 「惜しい方だった。この村だって見知らぬ土地なのに、ああして誰に頼まれたわけでもなく田地をおこし、おらたちに棚田の作れることを教えて下すった。このまわりだけでも集めれば二十町歩は田ができたろう。それがみんな先生のおかげなんだからな」 「惜しい人は早く亡くなるという。だがまだおらには夢のようにしか思えない」 「……去年の今日」 権二郎が溜息《ためいき》をつきながら云った。「おらは先生と道で会った。四五日うちに餅《もち》を搗《つ》いてあがりますとお約束したっけだ。茂八のいうとおりまったく夢のようだ」 ひきいれられるように、みんないっとき口を噤《つぐ》んで故人を偲《しの》んだ。 「御兄妹はまだお墓かね」 しばらくして茂八という若者が云った。 「吹雪《ふぶ》いてるだから往き来にかかるだ。もう帰ってみえるだろうが、……なあみんな。今のうちに云っとくが、水野さまは八木先生のお志を継いで、生涯このかんば沢で百姓をして終ると仰《おっ》しゃる。嘘《うそ》でない証拠はこの一年でよくわかる。いわば八木先生の跡継ぎだ。みんなそのつもりで、これからは先生とかたき[#「かたき」に傍点]同士だったなどとこれっぱかりも云わねえようにするだぞ。わかったか」 「わかっただよ。水野さま御兄妹は先生も同じことだ。いまにきっと村に無くてならない方になって下さるだろう」 「お加代さまに婿《むこ》をとってな……」 明るい笑が小屋のなかに溢《あふ》れ、仏壇の香の煙がゆらゆらと揺れた。そこへ人の話しごえが近づいて来た。御兄妹がお帰りなすったといって、みんなが立つと、戸が明いてさっと吹き込む雪と共に水野兄妹がはいって来た。 「お帰りなさいまし。大変だったでしょう」 そう云いながら、みんなで笠をとったり蓑《みの》をとったりしてやった。それから炉端でしばらく話をしたのち、農夫たちはいとまを告げ、伴《つ》れだって雪のなかを帰っていった。 兄妹は燈明をあげ直したり、香を替えたりして、やがて二人ひっそりと炉端に向き合って坐った。 「……加代、あらためて云うことがある」 善之助はふと顔をあげて云った。妹は泣き腫《は》らしたような眼で兄を見た。 「われわれが八木|氏《うじ》をかたき[#「かたき」に傍点]と呼んだのは、実を云うとその理由《わけ》がなかったのだ」 「まあ、兄上さまなにを仰しゃいます」 「いや本当なんだ」 善之助に胸の中の苦しいものを吐きだすような調子で云った。「父上が御自害なすったとき、おれに宛《あ》てて遺書が一通あった。それにはあのときの争いの責任がご自分にあること、乱酔したご自分の不始末だということが認《したた》めてあり、八木どのに恨みを持ってはならぬという意味のことが繰り返し書いてあった」 「……まあ」 加代は意外な話におどろいて眼を瞠った。「でも兄上さま。もしそれが本当なら、どうして」 「どうして仇討《あだうち》に出たというのか。それは、それはなあ加代。子として父上の不始末を世間に知られたくなかったからだ。御遺書を世間に披露すれば仇討に出ずともすむ。しかし同時に父上の恥を世人《せじん》に示す結果となるだろう。おれは子としてそれに堪《た》えられなかった。御遺書のことはおまえにも秘して出て来たのだ」 加代は云いようのない感動で胸をしめつけられた。兄のとった態度は人の子として、また武士として誤ってはいない。そうするほかに道はなかったであろう。けれど、それでは八木さまがいかにもお気のどくだ。 ――かたき[#「かたき」に傍点]と呼ばれる覚えはない。 あのときそう仰しゃった。本当にそう呼ばれる覚えのないお顔つきだった。まざまざと眼に残っているそのときの真兵衛の顔がお加代の心をうちのめすのだった。 「われわれは伊那屋で助けられ、雪崩で命を救われた、おれがもうだめだと云ったとき、八木氏は『敵討をどうする』と自分では望まぬことまで云って励ましてくれた、あのときの平手打ちは、――おれには生涯忘れることができない」 「兄上さま。いつまでも八木さまのお志を継いでまいりましょう。八木さまはお百姓の道のためにおはたらきなさいました。わたくしたちでそのお志を継いでまいりましょう。それがなによりの御恩がえしだと存じます」 「そうだ。いつまでも、おれたちの生きる道はこのかんば沢のほかにはないんだ」 加代はそっと立って、仏壇の前に坐《すわ》った。合掌しながらじっとなにか念じているのは、いま聞いた兄の告白を伝えているのであろうか。……昏《く》れかかる谷のかなたから、そのとき遠くずずずんとにぶい雪崩の音が聞えて来た。 [#地から2字上げ](「陣中倶楽部」昭和十九年二月号) 底本:「怒らぬ慶之助」新潮社 1999(平成11)年9月1日発行 2006(平成18)年4月10日八刷 底本の親本:「陣中倶楽部」 1944(昭和19)年2月号 初出:「陣中倶楽部」 1944(昭和19)年2月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ